悩みの尽きぬ人間関係彼是対策法

介護業界は人間関係のトラブルが生まれやすい職場です。離職率が高いと言われる介護業界ですが、人間関係の問題を理由に辞める人も少なくありません。まず、介護業界は深刻な人材不足に悩まされているので、プロ意識が低く、やる気のない人材でも雇うしかないのが現状です。もちろん意欲を持って介護業界に飛び込んで来た人材もたくさんいます。しかし、やる気のある人材とやる気のない人材で意識のズレがうまれ、対人関係のトラブルが生まれ易い状況になっています。

また、労働量の多さも人間関係に悪影響を与える原因の1つです。人材不足の施設が多いので一人あたりの仕事量も多くなり、体力的にも精神的にも余裕がなくなります。当然、職員のストレスも溜まりやすくなるので、職員同士がギスギスした職場になっても不思議ではありません。いずれの問題も人材不足が大きな原因ですが、介護業界の人材不足は解決が難しいのが現状です。人材不足の原因は少子高齢化の影響も大きいですが、低賃金・重労働というマイナスイメージも影響しています。介護職の平均年収は他の産業に比べてかなり低く、にも関わらず重労働となれば敬遠されるのも仕方ありません。

介護職の賃金は介護報酬の改定により少しずつ改善していますが、現状の賃金水準では人材不足を解決するのに至りません。賃金水準を改善し人材不足を解決しない限り、人材不足に起因する対人関係などの問題を改善するのは困難かもしれません。そこをいつまでも悲観的に見ていても仕方がないので、どうすれば前向きになれるかと自分の解決できる問題に置き換えて考えて行った方が良いでしょう。