悩みの尽きぬ人間関係彼是対策法
介護の現場での様々な場合の人間関係の対策法をご紹介。
介護施設における利用者との人間関係の悩みとその対処法
介護職における悩みは、大きく分けて2つに分けられます。ひとつは、シフトをはじめ勤務環境も含めた仕事そのものの悩み。もうひとつは、人間関係の悩みです。
入居型はもちろん、通所型の施設においても介護職は、利用者との密接なコミュニケーションが求められます。これは、単に相手が求めているサービスを提供するためだけでなく、利用者が施設の利用を前向きにとらえてくれる上でもとても大きな意味を持ってきます。それこそ、施設でのスタッフとの交流が楽しみで利用しているという高齢者も少なくありません。しかし、そうなると人間関係の悩みも出てきます。利用者と信頼関係を結ぶことができなければ、いかに充実した施設でしっかりとした介護サービスを提供しても満足してもらえないでしょう。また、利用者の家族とも連携し、利用者の心身の状態を把握することが充実した介護サービスの構築に欠かせません。
そんな介護職ならではの人間関係の悩みの対処法としてまず上げられるのが「聞き上手になる」ことです。高齢者は、記憶力の低下などによって会話のペースが遅くなったり、同じことを繰り返すといった特徴が見られます。また、「自分の話を聞いてほしい」という願望を持っていることも多く、「まずじっくり耳を傾けること」がとても重要になってくるのです。相手の話を聞いたら適切な反応やアドバイスをしなければならないと気負う必要はなく、まず聞き上手になることに徹しましょう。適度な相槌を入れると効果的です。そのうえで相手の悩みに対して親身に接し、相手が自分になにかを求めている場合には、しっかり理解してできるだけのことをする。そうすることで利用者との信頼を深めていくことができるでしょう。